第一牧志公設市場、その西口の前にある泡盛専門酒店 琉夏(るか)
琉球泡盛のセレクトショップの厳選基準は、自分で飲んで美味いと思った泡盛だけを選ぶこと。
不当に価格を釣り上げられたプレミア泡盛は一切扱わずに、定価かそれ以下で販売する適正価格で提供することを方針とするお店なので、泡盛に詳しくない観光客こそが伺うお店といえそうです。
プレミア泡盛は一切ありません
店主の小野あきおさんは京都出身で、学生時代に運転合宿免許を取るために訪れた石垣島で飲んだ一杯の泡盛に心底惚れたそう。
卒業後沖縄に移住し、物産店勤務を経て、泡盛之店 琉夏を開店されました。
不当に価格を吊り上げられた、いわゆるプレミア価格になった泡盛は一切置かず、もし置いていたものがプレミア化した場合は、在庫から外す徹底ぶり。
高品質な適正価格の泡盛だけを揃える琉夏、店長のオススメは識名酒造の時雨とのこと。
識名酒造の時雨 pic.twitter.com/PVdrULvsmG
— tripokinawa (@tripokinawa1) 2018年10月31日
県外ではほとんど見たことがない銘柄ですが、泡盛へのただならぬ情熱を持つ小野さんがオススメする以上、期待以外の何物もありませんね。
すべての泡盛が試飲可能です
すべての銘柄をチブグァー(泡盛用の小さなお猪口)に注いで試飲させてくれる。
たとえ貴重な古酒(くーすー)も惜しみなく試飲させてくれます。
もともと沖縄では、その地域の酒造で造られた泡盛を飲む習慣があったそうです。
琉夏には小さな酒蔵の珍しい泡盛も多く取り揃えられていて、離島から那覇に移住した人が故郷の酒を見つけて大喜びすることも少なくないそうです。
目利きをすることが難しい泡盛だからこそ、泡盛のソムリエともいうべき店主に相談し、おみやげに購入すればきっと喜んでもらえるに違いありません。
昔ながらの臭う泡盛も
市場のおじーたちに相談して造ったという、流行とはまったく無縁の昔ながらの「臭い泡盛」も多く取り揃えています。
おじーたちは自分たちが若かった頃の泡盛は臭く、それが美味かったと口々に嘆いていたそうです。
安里にあるすべての泡盛を揃えるお店とした有名なうりずんでも、昔の泡盛は臭くて・・・という話をよく耳にします。
これは豆腐ようのように、匂いがあるものこそが懐かしく美味いという感覚なのかもしれません。
小野さんは昔ながらの匂いのある泡盛を恩納酒造、神村酒造、瑞穂酒造にお願いし、30年以上前の蒸留方法、ろ過方法で再現してもらったそうです。
試行錯誤の末に完成した、昔ながらの泡盛に市場のおじーたちを満足させ、酒造所も大満足の出来栄えになったそうです。
老舗の3蔵元と造った「むかし造り泡盛」シリーズはそれぞれ毎年限定600本で造られているそうです。
次回訪れる際には、必ず試飲したいと思ったので、備忘録として書き留めておくことにしました。
観光客はもちろん。地元客にも信頼される泡盛店で、お気に入りの1本を探す楽しみ。
ちなみに、店主の小野さんの普段飲みは、久米島の久米仙だそうです。
久米島の久米仙 pic.twitter.com/DMydnje1nF
— tripokinawa (@tripokinawa1) 2018年10月31日
これであれば県外でも比較的容易に入手可能ですね。
泡盛之店 琉夏
- あわもりのみせ りゅうか
- 住所:沖縄県那覇市松尾2-10-1
- 定休日:無休(仕入れで休むこと有り)
- 営業時間:12:00~21:00
- TEL:098-862-6743
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