世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺跡群」の全9カ所のうちの1つとなる識名園
9つある文化遺産ですが、現在、首里城跡と識名園以外には城門や石垣のみが残っているだけで、建物として拝見できるのは識名園と首里城跡だけとなっています。
識名園とは
識名園とは琉球王家最大の別邸として、1799年に完成しました。
王家の保養や中国からの使い(冊封使)のおもてなしなどに利用されていました。
1941年12月13日に国から名勝に指定されましたが、1945年4月も第2次世界大戦の影響で破壊されてしまいました。
1975年から約20年かけて再建整備され、1976年にはふたたび国指定の名勝に、2000年には国指定の特別名勝になりました。
そして2000年12月には、ユネスコ世界遺産琉球王国のグスク及び関連遺産群として登録されました。
琉球王家の別邸としては識名園が最大で、その指定面積は約41,997㎡(約12,726坪)で、よく例えとして使われる東京ドームとほぼ同じ広さです。
鑑賞所要時間の目安
広大な指定面積を持つ識名園ですが、建物の総面積は合計で643㎡(約195坪)です。
池のまわりを歩きながら景色の移り変わりを楽しむことを目的とした廻遊式庭園のため、急がなくとも約1時間ほどで周遊することが可能です。
世界遺産「識名園」。尚温王が作った庭園。 pic.twitter.com/vr60W41Lcz
— 旅子旅男@沖縄旅 (@TabikoTabio) 2018年9月27日
園内には飲食スペースや自動販売機といったものもがありません。
そのためお茶を飲んでのんびり拝観するといったことができないので、何時間もかけてじっくりと鑑賞することは難しいかもしれません。
識名園へのアクセス
識名園へはレンタカーなどの車か那覇市バスでのアクセスが便利です。
車の場合は那覇空港から約30分ほど、駐車場は入口近くにあるので迷うことはないと思います。
那覇市バスで向かう場合は以下の路線番号のバスで識名園前バス停下車後、徒歩約5分となります。
- 2番 識名開南線
- 3番 松川新都心線
- 4番 新川おもろまち線
- 5番 識名・牧志線
- 14番 牧志開南循環線
ゆいレールの終点となる首里駅からのアクセスも可能ですが、徒歩では約30分かかるため、首里駅からタクシーに乗車して約10分程度という方法になると思います。
識名園
- しきなえん
- 住所:沖縄県那覇市字真地421-7
- 定休日:水曜日(休日の場合は翌日)
- 営業時間:9:00~18:00(10月1日~3月31日は17:30まで)
- TEL:098-855-5936
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