沖縄に行くとよく見かける石敢當(いしがんとう)
ですが、道ばたや家の前など、何のために置かれているのかあまり考えたことがありませんでした。
というわけで、石敢當とは何か調べてみました。
石敢當って?
中国でうまれた石敢當ですが、日本では主に沖縄本島を中心に周辺諸島、薩南諸島・奄美群島を含めた鹿児島県で見ることができます。
T字路やY字路の多い沖縄では、直進しかできない魔物(マジムン)退治のために置かれています。
マジムンはT字路やY字路で曲がることができず、そのまま突進して向かいの家屋に入ってきてしまうと信じられていました。
そのため、T字路やY字路の突き当りに石敢當を設け、マジムンの侵入を防ぐ魔よけとして置かれています。
ほとんどの石敢當には文字が記されていますが、たまに単なる置き石のようなものもありますが、それも立派な石敢當とのこと。
素材も石のほか、ガラス、木、コンクリートの壁面にペンキで描かれたものなどさまざま。
石敢當いろいろ。 pic.twitter.com/vwSXETxnHF
— ピエロ@55 (@fuji55com) 2018年10月3日
ちなみに魔物は石敢當に当たると砕け散ってしまうそうです・・・
魔物の侵入を防ぐため
交差する道路に置くのが一般的な石敢當ですが、交通安全祈願の役目もあることから、車が出入りする入り口に置かれることも多くなってきたようです。
宮古島では堅くて白いシャコガイを乗せた石敢當があるそうですが、貝それ自体が神聖なので魔除けの効果があるそうです。
最近では同じ魔除けのシーサー同様、色んなバリエーションの石敢當がお土産として売られています。
コメント