思いがけず、生もずくをたくさんもらってしまった!というシチュエーションは滅多にないと思います。
しかし全国の90%以上を生産している沖縄では、生もずくが袋にどっさりと入って売られている光景は全然珍しくありません。
とはいえ、もずくの収穫時期は4〜6月と限られているため、保存のために酢漬けにされて全国で販売されていますね。
スーパーで買うもずく酢は大抵3個パックで売られていて、1、2カップ目はそのまま食べても、3カップ目になると味に変化が欲しくなったりします。
そんなときに沖縄版チヂミとでもいうべき、小麦粉を使った簡単料理を覚えておくと便利です。
沖縄版チヂミ=ヒラヤーチー
ヒラ=平たい、ヤーチ―=焼く、で平焼きのヒラヤーチー。
沖縄では比較的カンタンに手に入り、食感もよいので生もずくが使われることが多いようですが、パックのもずく酢でも美味しく作れます。
火を通したもずくも美味しいんだなぁ〜と実感できます。
そもそも非常食なヒラヤーチー
ヒラヤーチーとは小麦粉を水とダシで溶き、沖縄では常備されているツナ缶やニラ、ネギなどのありあわせの野菜を入れて焼くのが定番。
常備している食材で簡単につくれるため、台風などで外出できない時の非常食として作られるそうです。
本州では外出できないほどの台風は滅多に来ませんが、発生源に近い沖縄では強い暴風雨で学校が休校になることは決して珍しいことではありません。
道路が冠水し、樹木が倒れるほどの暴風雨では外出もままならず、必然の非常食の一つなんでしょうね。
もずくのヒラヤーチー レシピ
材料(2人分)
- 小麦粉:50グラム
- 卵:1個
- もずく酢:1パック
- ダシ汁:60ml
- 塩:少々
- ネギ:お好みで
- 食用油:適量
- もずくの汁気を切る
- ネギを適当な大きさに切る
- ボウルにダシ汁と塩、もずく、小麦粉、卵、ネギ等を加えて混ぜる。
- フライパンに油を適量ひき、中火で具材を半分流し入れる。縁が固まったら裏返し、残りの半分を投入して焼き上がったら食べやすい大きさに切り分ける。
お好み焼きのようにソース、かつおぶしを掛けて食べるのもよし、チヂミ風にポン酢しょうゆにつけて食べるのも美味です。
もずくをオススメする理由
もずくは食物繊維が豊富で、腸内環境の改善とともに、体内の余分な塩分を排出してくれる効果が確認されています。
テレビ東京の人気番組「主治医が見つかる診療所」で、もずくに含まれるアルギン酸が塩分を排出させることで、腎臓病予防になると紹介されていました。
もう一つ、もずくのヌルヌルの主成分であるフコイダンが豊富に含まれていて、痛風の原因と言われている尿酸値を下げてくれる効果があります。
フコイダンについては様々な研究がされていますが、主に免疫機能をアップさせてくれる効能が確認されているので、積極的にもずくを摂取して健康づくりに役立てたいですね。
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