琉球王国のグスク及び関連遺産群として世界遺産に登録されていた玉陵が、沖縄県内からの建造物としては初めて国宝指定されることになりました。
沖縄県の国宝指定は2件目で、これまでに琉球国王尚家関係資料が2006年に指定を受けています。
3代尚真王により1501年に築造された玉陵は、首里城の西側に位置する琉球第二尚王統の王陵。
現存する破風墓としては最古にして最大で、琉球地方の建築文化と葬墓制を象徴する完成度の高い陵墓として、深い文化的意義があると評価されました。
玉陵とは?
首里城からすぐ、少し下ったところにある琉球王朝の陵墓は、近くに展示室もあり、琉球や沖縄の歴史を学ぶことができます。
玉陵(たまうどぅん)の展示室 pic.twitter.com/6FFa2F4O68
— tripokinawa (@tripokinawa1) 2018年10月20日
珊瑚砂を敷きつめた庭や大きな石室は、東室、中室、西室の三つに分かれていて、当時の琉球王朝の力を感じさせるものがあります。
巨大な石を削り出して構築された玉陵は、これまでは首里城にくらべて観光客も少なく、比較的ゆっくりと見て回ることができました。
しかし今回の国宝指定を受け、観光客を中心に混雑することが予想されますね。
施設紹介
・奉円館(ほうえんかん)
玉陵入り口にある券売所で、地下1階は資料展示室になっていて、玉陵の概要や玉陵内部の様子を展示説明がされています。
奉円館(ほうえんかん) pic.twitter.com/c0q6kS6FLQ
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・玉陵碑(たまうどぅんひ)
1501年に建てられた碑文は、玉陵に葬られるべき人々を規定されたものです。
尚真王他8人の名前が記されていますが、長男や次男の名が記されていないので、王室内に勢力対立があり廃されたと見られています。
いつの世も権力闘争は絶えないということでしょうか・・・
玉陵碑(たまうどぅんひ) pic.twitter.com/FHmcijYGc8
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・東の御番所(あがりぬうばんじゅ)
琉球王国時代に、墓参りに来た王様が休憩をしたところといわれています。
東の御番所(あがりぬうばんじゅ) pic.twitter.com/VuCjCnGmEJ
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玉陵の鑑賞前後には、人気の首里そばでランチという手もあります。
アクセスと駐車場
那覇空港から車で30分ほど、ゆいレールでも終点の首里駅から徒歩15分ほどとアクセスの良い場所に位置する玉陵。
首里城公園に近い玉陵なので、車で行っても駐車場探しに困ることはあまりないと思います。
ほとんどが1日320円〜500円で停めることができるので、レンタカーでのアクセスも気兼ねなくできると思います。
玉陵には売店や日よけをするような場所がないので、暑い時期には日よけグッズや飲み物の持参は必須となります。
玉陵
- たまうどぅん
- 住所:沖縄県那覇市首里金城町1-3
- 定休日:年中無休
- 営業時間:9:00〜18:00
- TEL:098-885-2861
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