少し長めに沖縄に滞在していると、たまに食べたくなるのが日本そばだったりします。
小腹が空いた時、そのニーズを満たしてくれる沖縄そばというジャイアントがあるので、県外のような立ち食いそば屋のニーズはなさそうですが。
最近、コメダ珈琲や一蘭などのチェーン店の進出も始まり、外国人にも馴染みが出てきた立ち食いそば屋の出店もありうるかもと思ったりします。
新宿の富士そばに行くと、外国人観光客たちがこぞって注文するカツ丼セット。
どこぞのガイドブックにて紹介されているんでしょうか、その注文率の高さには驚くばかりです。
沖縄に出店の可能性?
たびたび立ち食いそばチェーン店の人気ランキングで1位に推される、名代富士そば。
ほとんどが関東圏内での出店なので、全国的にはあまり馴染みがないものと思っていました。
ですが、調べてみると沖縄を通り過ぎ、すでに台湾に出店されているとか。しかもすでに4店舗も。
会長の丹さんが長男に社長を任せたのを機に、海外出店を開始したそうです。
台湾にもそうめんのような麺線という人気の麺がありますが、小麦粉ベースなので日本そばよりはうどん、沖縄そばの方が近いはず。
これはテストマーケティングの一貫なのか、とすると風土・気候が近い沖縄での出店もあるのかと妄想してしまいます。
台湾の4店舗のほかにも、すでにシンガポールやフィリピンにも進出を果たしている富士そば。
物価が日本の8分の1と言われているフィリピンなんて、見たこともない日本風のラーメン屋が1杯1000円くらいで販売しているのに行列していますからね。
大阪のたこ焼きと焼きそばのチェーン店が、急速に店舗数を拡大しているフィリピン、富士そばが1杯数百円で売ったら、人気になるのは想像に難くありません。
ぶっとび限定メニュー
TBS系の坂上&指原のつぶれない店でも紹介されたのが、経営戦略の一つとして、店舗独自の限定メニュー。
実際に紹介された伝説の振り切りメニュートーストそば
その名の通り、温かいそばの上に半分にカットされたこんがりトーストが乗っているというもの。
その見た目から坂上さんは全力で拒否していましたが、実食してみるとゲストからは好意的な評価も。
もはや実食する機会はなさそうですが、想像してみるにスープに浮かべるクルトンのようなものだとすると、意外にアリなのかもと思ってしまいます。
元は小麦粉なので、小さく刻んでトッピングしたら受けるのかもしれませんね。
天かすよりヘルシーそうですし。
とはいえ、伝説というぐらいなので、実際には注文する人はほとんどいなかったんでしょうね。
スタジオゲストも美味しいとは言いながらも、一度食べたら充分と言ってたしw
小さく試してみて、駄目ならすぐに撤退する。このあたりにも経営哲学が見えるようです。
年商100億円企業会長の経営感覚
富士そばの店内では、いつも演歌が流れていて、演歌歌手のポスターも月替わり?というくらい頻繁に張り替えられている印象が。
最初の頃はなぜ演歌?と思っていましたが、会長の丹さんが演歌の作詞をしているということで、自分の店で宣伝しているんですね。
昔はCDやカセットテープを富士そば店内で販売していたようですが、ここ最近はまったく見かけないですね。
もしやダウンロード販売のみにしたんでしょうかw
そんな丹会長ですが、不動産業から事業を始め、バーのチェーン店経営などを経て、富士そばの経営を開始。
自由奔放に見える会長ですが、売り上げなど数字管理には超シビアな一面も。
店に顔を出してチェックするのは、スープの濃さと天ぷらの衣の厚さ。
不動産業時代には運転手付きの車で通勤していたものの、富士そばの経営に専念するようになってからは会社へは電車通勤の日々。
1杯300円のそばを売っている人間が、庶民感覚からズレてはいけないということなんでしょうか。
100億円企業の経営者がシビアなのは当たり前ですが、そうした面を覗かせないというのもある意味才能なのかもしれません。
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