以前勤めていた会社の先輩が、大変なスキューバダイビング好きで年に2回は長期休暇を利用して出かけていました。
一度だけ、誘われて同行したのが石垣島。
10年以上前のことでしたが、職場で1人だけ有給を使い切る姿勢は、当時は何やかんやと物議を醸していたものの、今となっては労働者の正当な権利として称賛されています(いないかも。笑)
今は連絡を取っていないものの、きっと今年も有給を使い切っているに違いありません。
石垣島ダイビングといえば
石垣島を訪れるダイバーの目的といえば、まずはマンタだと思います。
我々の主目的も、1年を通してほぼマンタを見ることができると言われている、マンタスクランブルというポイントでした。
石垣島でのスケジュールは、暇さえあればダイビング雑誌で研究に余念がない先輩にすべてお任せ。
選んだダイビングサービスは、川平湾の近くにショップを構えるダイビングサービス島人でした。
ちなみに、マンタスクランブルは遭遇率が非常に高いものの、海中での流れが早いため、シュノーケリングや体験ダイビングでは無理とのことでした。
あくまで当時のことなので、今は連れて行ってくれるサービスがあるのかもしれませんが。
シュノーケリングが可能な川平湾でも、極々まれに見かける人がいるようなので、あえて危険を犯すことなく湾内でのシュノーケルが良いのかもしれません。
マンタは見られなくても、南国特有の熱帯の魚を見ることはできました。
いざマンタスクランブルへ
訪れたのは9月だったのですが、さすがに人気ポイントだけあって、10人以上で行動を共にしました。
9月といえばまだまだ暑い沖縄、海中もとても温かいので、3mmのウエットスーツで十分でした。
マンタスクランブルに到着し、早速海にエントリー。
石垣島のマンタは、ナンヨウマンタという種類で、最大で5メートルほどになるとのこと。
ウォッチングの方法は、マンタを驚かさないように水中で待機が基本。
中性浮力という、水中でバランスが取れる人はプカプカ浮きながら、うまく取れない人は岩などに掴まり、マンタが現れるのを待ちます。
10分か15分か経った頃、2尾のマンタが現れました!
事前に、マンタが来ても追いかけない、触らないように言われていたので、皆さんじっとその場で観察。
こうしたルールをつくり、守ることで、いつでもマンタが観察できるように島の皆さんが努力しているんだな〜と強く感じました。
自分にできることは、環境に干渉することなく、後世にあるがままの状態でバトンを渡すことだけなんだなぁと思わずにはいられませんでしたね。
なぜマンタが同じ場所に現れるのか?
海は広いのに、なぜ毎日のように同じ場所にマンタが現れるのか。
不思議に思ったのでダイビング後にガイドさんに質問したところ、さえぎって先輩が答えてくれましたが。笑
実はマンタは身体に寄生虫がついても、自ら掃除することができないため、クリーニングをするために同じ場所に現れるとのこと。
海には掃除を専門とする生物たちがいて、マンタがくると身体についた寄生虫を食べてくれるというわけで。
掃除してくれるのは魚だけでなく、エビなどもいます。
そういえば熱帯魚の中にも、水底を掃除したり、ガラス面の苔を食べてくれる種類の魚がいたなぁと思い出しました。
こうした循環を邪魔することなく、拝見させていただくという気持ちがとても大事なんだな、と思った石垣島ツアーでした。
ダイビングサービス島人
- 住所:沖縄県石垣市川平1215-22
- 営業時間:8:00〜20:55
- 定休日:無休
- TEL:0980-88-2854
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