ゆいレール安里駅から徒歩5分、1972年創業の老舗の沖縄料理専門店うりずん
沖縄がウイスキー全盛だった時代から泡盛にこだわり、県内すべての泡盛を常備する姿勢は今も変わらず、泡盛の百貨店といった装いでしょうか。
古民家風の店では、常連客と観光客が仲良くテーブルを囲み、ときに沖縄民謡が流れ出す和やかな雰囲気に魅了されるファンが多いようです。
泡盛へのこだわり
沖縄でも泡盛を売る店がまったくなかった1972年、那覇でも泡盛を提供していたのはここ、うりずんだけだったんだとか。
臭い、不味いと嫌われていた泡盛を支え続け、育てつづけてきたお店。
店主が泡盛を寝かせた特製古酒(くーすー)は8年もの、12年もの、20年ものが用意されています。
泡盛は年月をかけることで熟成が進み、芳醇な香りとまろやかさが出てきます。
古酒は若い泡盛よりも値段が張りますが、大事にカメの中で長期間熟成させる手間ひまが掛かっているのを考えれば高くはないと思います。
泡盛の飲み方といえば、水割りやお湯割り、ロックなどが一般的ですが、古酒は香りを楽しむためにストレートがオススメです。
もちろんアルコール度数は高めなので少しずつ飲んだ方が良いと思いますが、口に含んだ時の芳醇な香りはなんともいえない贅沢な味わいです。
うりずん生まれの料理
琉球料理は一通りそろい、刺身や季節の料理までメニューは豊富。
どれも手がかかった料理ですが、このお店が発祥の「ドゥル天」は是非とも食べたい一品となります。
ドゥル天とは、ふかした田芋に豚肉やシイタケ、カマボコを混ぜたコロッケのような揚げ物です。
外はカリッとしていますが、中は田芋のねっとり感とモチっとした食感が抜群です。
その他にも定番のゴーヤーチャンプルーやほろほろになるまで柔らかく煮込まれたラフテー、近海もののお造りなど美味しいものが盛りだくさん。
メニューが豊富なので目移りしてしまう、せっかくだから色んなものが食べたいという場合には、うりずん定食がオススメです。
ラフテー、昆布イリチイ、ドゥル天(田芋のコロッケ)、刺身、沖縄そばなどボリューム有りすぎな量で堪能させてくれます。
満席の時は姉妹店へ
創業以来変わらぬ店内は2階は座敷席、平日でも満員なことが多々有り、予約して訪問するのが無難だと思います。
うりずんが満席の場合、徒歩1分の場所に姉妹店の「ぱやお栄町店」があるので、そちらに案内されると思います。
料理や飲み物に相違はありませんが、さすがに店内の造作が違うと雰囲気が違うので、沖縄伝統の雰囲気を味わいたいのであれば、事前にうりずんへ予約するのが良いと思います。
ヒカリエ店は閉店
渋谷ヒカリエ6Fにも出店していたうりずんですが、こちらは残念ながら2017年10月28日をもって閉店してしまいました。
グルクンの唐揚げやドゥル天、豆腐ようにオリオンビールと、沖縄と変わらぬメニューが楽しめました。
沖縄の雰囲気をそのまま持ち込んだような、ゆるりとした空間でしたが、やはり渋谷の賃料を考えるとなかなかに厳しい値段設定だったのかなという気もします。
うりずん アクセス情報
- 住所:沖縄県那覇市安里388-5
- 定休日:無休
- 受付時間:17:30~24:00
- TEL:050-5872-7962
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